「朝ごはんを食べないと健康に悪い!!!」
「朝ごはんを抜くとダイエットになって健康にも良い!!!」
まったく正反対の意見が、堂々と存在しています。
これは、いったいどうゆうことでしょうか?
これはつまり
“無条件に正しいことなどめったにない”ということなのです。
通常は「…の場合正しい」ということがほとんどです。
この“…の場合”をすっ飛ばしてしまうとハナシがおかしくなります。
ではハナシを元に戻しましょう。
朝ごはんを食べる食べないということより、その前に大事なことは、
「朝起きた時におなかがペコペコかどうか?」です。
英語で朝食はbreakfastです。
この言葉の語源は、断食(fast)を止める(break)です。
英語が地上に登場したころ、人類は空腹で目を覚ましたのでしょう。
寝ている間、断食になっているのです。寝ている間もカロリーを消費しつづけています。
例えば体重70キログラムぐらいの男性の一日の摂取カロリーは、だいたい2,000キロカロリーちょいです。そのうち1,600キロカロリーは基礎代謝として消費されます。
基礎代謝というのは、ただ生きているだけ、眠っていても必要なエネルギーです。
難しいハナシを全部省略してすごく簡単に説明すると、ヒトの体は燃料を燃やし続けて体温を保っています。そのためだけに必要なカロリーを基礎代謝といいます。
だから夜8時に夕ごはんを食べ終わってくつろいで、12時に寝て朝8時に目を覚ますと、最後の食事から12時間ぐらい経っていることになり、少なくとも800キロカロリー以上が、くつろいだり眠っていたりするあいだも、体温を36.5度に保つためだけに消費されてしまっているのです。
つまり、食べ過ぎたりしていなければ朝起きる頃にはガス欠になっているはずです。当然空腹で目が覚めるカンジです。この時食事を取らないと体に悪いです。
逆に、朝起きて「食べようと思えば食べられるなぁ…」というカンジであれば、それは前日に食べ過ぎているか、胃腸になにかトラブルがあるかです。こんな時、前日の食事が多かったなぁという自覚があるなら、当然朝ごはんは抜いた方がよいです。そしておなかが減ってきてから、早い目の昼ごはんを食べるべきです。
朝ごはんを食べるべきか?食べないべきか?ではなく、朝ちゃんと空腹であるかどうかが一番大事なことです。